注目される「オフィスでブランディング」

注目される「オフィスでブランディング」

       ~自社ブランドを体現するオフィスづくりの進め方

1.ブランドの持つ力

みなさんは、「ブランドもの」と言われたとき、何を思い出しますか?
どのような領域のものを思い出されるかは別として、みなさんが思い出されたのは「△△と言えば○○」と言えるような、非常に有名なものかと思われます。つまりブランドは、うまく育てることができれば、それ自体が非常に強力なパワーを持つようになります。

2.そもそもブランドとは?

ブランドとは、他のモノとは区別できる大きな特徴のことで、その価値が高いことも表しています。「差別化」が強調される今日のマーケティングでは、ブランドの果たす役割が大きくなるのは当然のこととも言えるのではないでしょうか。
「自社にはブランドと言えるようなものはないよ」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には、それが強力かどうか、育てきれているかどうか、体現できているかどうかは別として、どの企業もブランドというものをお持ちです。
それは、企業理念、つまり、自社の社会で果たしたい役割、です。企業理念には、どのような価値を、誰に提供するのか、といったことが含まれているでしょうし、それこそが、他社と自社とを区別するための特徴だと考えられるからです。

3.オフィスのブランディングとは?

オフィスのブランディングとは、「執務を行うオフィスを<企業理念を表す場>ととらえ、<それを体現するよう取り組むこと>」と言い換えた方がわかりやすいかもしれません。
ではなぜ、オフィスのブランディングが注目されているのでしょう?
それは、どのような企業にもオフィスがあるからであり、すぐにブランディングを始められる場所だから、です。一般執務スペースに企業理念を反映させれば、従業員へのその意味を浸透させることに役立つでしょうし、お客様がいらっしゃるような打ち合わせスペースや応接室などなら、自社の企業理念をアピールするという重要な役割を果たせる可能性があります。

4.オフィスのブランディングはどのように進めればいいのか?

では、実際にオフィスのブランディングはどのように進めればよいのでしょうか?ここでは、企業理念が「明日の社会づくりに貢献する」だった場合を例に考えてみます。

STEP1)企業理念を分解する

まずは、「明日の社会づくりに貢献する」という文章を、言葉の単位にして分割していきます。「明日」の「社会」を「つくること」に「貢献する」と分割することができるはずです。

STEP2)それぞれの「言葉」について、「イメージできるもの」を洗い出す

次に、分割したそれぞれの「言葉」を他の言葉に置き換えたり、「言葉」からイメージできるものを洗い出したりしていきます。具体的には次のようなものになるでしょう。

明日:
未来、将来、希望、バラ色、黄色、若々しさ、明るさ、エネルギー、目覚め、さわやかさ など

社会:
調和、融合、共存、共生、共感、有機的、多様性、ヒエラルキー など

貢献する:
サポート、縁の下の力持ち、やさしさ、柔らかさ、透明感 など

「単語」からイメージを洗い出していく際のポイントは、五感をうまく使うことです。五感とは、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚のこと。つまり、「明日」という単語を、視覚的な要素である「色」にたとえるとどうなるか?聴覚的な要素の「音」にたとえるとどうなるか?といったように考えていく、ということです。

STEP3)ブレイクダウンしたイメージを統合し、オフィスコンセプトにする

次に、ブレイクダウンしたイメージを統合し、オフィスコンセプトにまとめていきます。たとえば、以下のような形にまとめることができるでしょう。

オフィスコンセプト例:
明るく透明感のある、人と人、モノと人とが有機的に交わることができるオフィス

STEP4)オフィスコンセプトを体現する要素案を出す

オフィスコンセプトが決まったら、それを体現する方法を考えていきます。たとえば、イエローをところどころに配置する、ランチタイムやリフレッシュスペースでは目覚めの時を彷彿とさせる音楽を流す、というようなことです。
本格的にオフィスコンセプトを体現しようとすると、物理的にスペースが不足する、お金がかかる、といったような問題も出てくるかもしれません。
しかし、まずはどのような案も排除せず、たくさんのアイデアを出してから、すぐできること、少し時間がかかるもの、長期的に考えていくこと、のように分類していくのがポイントです。

5.オフィスのブランディングには、多くの人の参加が大切

オフィスのブランディングには多くのアイデアを必要とします。と言うよりは、より多くの、そして、多様なアイデアを出した方が、より良いものにできると言えます。もちろん案としてまとめていくときは少人数で進めることになるかもしれません。
しかし、特にアイデア出しの段階では多くの方に参加をしてもらい、ワイワイ、ガヤガヤと進めれば、オフィスのブランディングという目的をより高いレベルで果たすことだけでなく、参加された方々が自社の企業理念への理解を深めることにもつなげられるのではないでしょうか。

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